ウルトラヴァイオレット |

今や格好良い女性の代名詞にもなっているミラ・ジョヴォヴィッチが 大立ち回りを繰り広げるアクション作品。 圧倒的な強さで、見ていてとにかく気持ち良い。

主演のミラはこの映画の撮影に臨むにあたって1年間トレーニングをしたとか。 それだけに、彼女のアクションは華麗の一言に尽きる。
ストーリーに関しては特に練られた部分もなく、 結末も何だか無理やりハッピーエンドへ持っていったような印象が強くて 少々疑問符が浮かびます。 映画自体の完成度は正直なところ高くないので、 そこを重視してしまうと見終わった後にがっかりするかもしれません。

あくまでも強くて美しい女性の華麗なアクションがメインなので、 そこを受け入れられるのであれば、充分楽しめるはずです。
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2007年03月31日 |
B・見ても損はない良作 |
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ほしのこえ |

新海誠氏の名を世に知らしめたアニメーション作品。 作品自体は25分と短いのですが、 全てのシーンに熱が入っているという印象で 並の映画以上のボリュームを感じました。

この作品は何と言っても映像が繊細で綺麗という一言に尽きるでしょう。 登場キャラクターは少々つたない描画であるものの、 それを補って余りある緻密な風景画。

ストーリーは寂しい悲しい切ないと見事に負の3要素が揃っていますが、 そして、最後はハッピーエンドではありませんが、 だからこそ、ここまで美しい作品になったのかなとも思います。
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2007年03月26日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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コアラ課長 |

よく分からないタイトルの映画ですが、何でコアラ課長かと言うと。

課長がコアラだから。 携帯をしっかりと耳の位置に当てているところに丁寧なつくりを感じます。 期待できるんじゃないでしょうか。
この映画はコメディーかと思いきや意外にもサスペンスもの。 サイコアラ・ホラーとか。
主役がコアラであることに対する説明が一切ないまま普通に話が進んでいきます。 交際している女性の洋子が殺害されてしまい、 容疑をかけられるコアラ課長。 会社の人たちからも敬遠される彼はやがて社長から呼び出されます。

社長はウサギでした。 まぁ、課長がコアラだから別にそれでもいいけどね。 コアラ課長の人柄ならぬコアラ柄を知っている社長は疑うこともなく、 これまでどおりの信頼を持って接してくれます。
社長の変わらぬ信頼を受け、街中を颯爽と歩くコアラ課長。

向こうのおばちゃんや兄ちゃんが彼を見ているのは 背筋を伸ばした自信漲る姿ゆえでしょうか。 たぶんコアラだからです。
容疑は晴れぬままですが、 仕事に励むコアラ課長は提携予定の韓国商社の人たちを接待。 接待相手は韓国からペットのモモンガのモモちゃんを連れてきます。


そういう問題じゃない。
そんなこんなで商談はまとまり、 韓国商社の取引相手から個人的な話ですがと切り出されて明かされる事実。 コアラ課長には実は失踪中の奥さんの由香梨がいるのですが、 奥さんはこの取引相手の元恋人であったという。 しかも、失踪前に 夫であるコアラ課長の虐待に身の危険を感じていると相談された、と。
温厚で真面目なコアラ課長にはそんな話はどうしても信じられません。 しかし、毎夜誰かを殺害する夢を見る彼は、 自分が本当はそういうコアラなのではと葛藤します。

葛藤するシーンでは西城秀樹も裁判長役で友情出演。 が、正直これは蛇足だ。 やり過ぎの感が否めません。
それはさておき、話の本筋。 警察がコアラ課長の生まれ故郷で彼の人柄ならぬコアラ柄を調べると、 手のつけられないほどの暴力的性格だったとのこと。
また、それと同じ頃に 東京ではウサギ社長から驚くべき事実がコアラ課長へと告げられます。 本当の社長はコアラ課長であり、 彼は奥さんを虐待の果てに殺害してしまったこと。 奥さんの死体は 当時部下であったウサギ社長と、コアラ課長かかりつけの精神科医が処分したこと。 さらに、精神科医がコアラ課長の暴力的な人格もといコアラ格と記憶を封じたこと。
真相を明かされ混乱して意識を失ったコアラ課長が目覚めると、 そこにはウサギ社長と担当の精神科医の死体。 死体の前で呆然としているところを刑事に目撃されたコアラ課長は投獄され、 牢の中で独り絶望に暮れます。
獄中で亡き妻との約束を思い出すコアラ課長。 毎年プロポーズの日にプロポーズした遊園地で二人で会おうという約束。 それが今日でした。 妻もおらず、牢にいる自分には到底守ることのできない約束。
そんなところに現れたのは牢の鍵をくわえたモモンガのモモちゃん。 何故モモちゃんがここにいるのか疑問は残るものの、 コアラ課長は牢を空けて脱走し、約束の遊園地へ向かいます。
そこに現れたのはモモちゃんの飼い主、かつての取引相手でもあった韓国人でした。 彼がコアラ課長を遊園地におびき寄せたのです。

そして、更に姿を見せる死んだはずの洋子。 かつらをとった彼女は何と、妻由香梨。 洋子と由香梨が同一人物であったことに驚愕するコアラ課長。 というか、気づけよ。
彼女は戸惑うコアラ課長に告げます。 自分を虐待して殺したコアラ課長に復讐するため 精神的にじわじわと追い詰めようとして仕組んだのだ、と。 そして、過度の虐待で命を奪われた自分は韓国古武術の蘇生術で生き返ったのだ、と。 何だそれ。 ここまで結構真面目な流れだったのに途端に胡散臭いフレーズが。 まぁ、よく考えれば主役がコアラだという時点で充分胡散臭いのですけれど。
銃を突きつけ、滔々と語る妻。

急に、カタコトで語る妻。 韓国人なのは男の方であって、おまえ日本人だろ。 アナタヲ死刑スルタメニとか言ってます。
愛した妻に銃で撃たれるコアラ課長。 が、コアラ課長を疑い続け逮捕した刑事が身を挺して庇ったのです。

疑ってすまなかったと息も絶え絶えで謝罪する刑事。 ウサギ社長と精神科医の二人を殺害したのはコアラ課長ではなく、 コアラ課長の妻と韓国人であったと告げます。 やがてがくりと力を失う身体。 コアラ課長は怒りに燃え、妻と戦闘開始です。

一度は倒すものの、妻はお得意の蘇生術とやらで蘇ってしまいます。 そう簡単にバトルは終わりません。

ものすごく楽しそうなので、じゃれあっているようにしか見えません。 和むわ。 妻を気絶させ、お次は韓国人が相手です。 こいつも蘇生術を駆使するので結局勝負がつかぬまま朝に。 地面に傷だらけに倒れこんだお互いの姿を見て、 笑顔とともに芽生える友情。

やるなおまえいやおまえもな的な展開なのに、まるで感動できません。 たぶんコアラだからです。
韓国人の男とだけでなく妻とも理解し合って和解するコアラ課長。 もう妻は日本語ばっちり。 先ほどのカタコト喋りは本当に何だったのか。 その姿を刑事も拍手で祝福します。

生きてんのかよ。 腕を撃たれただけだったんですね。 何という過剰アクション。 あんなに大袈裟に力尽きといて腕撃たれただけかよ。

というような感じで、あたかもハッピーエンドのような爽やかな結末ですが、 コアラ課長の妻と韓国人が人を殺害していることは忘れてはいけないと思いました。
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2007年03月24日 |
E・ある意味最高バカ作 |
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カンフーハッスル |

チャウ・シンチー監督のカンフーコメディ。

This is perfect! 思わずそう叫んでしまうほど完璧。

コメディ部分もカンフーアクション部分も見ごたえがある。 チャウ・シンチー監督、いい仕事してるわ。 兼任している主役の演技も秀逸。

ちなみに、最後に戦う敵はこんな奴。

小汚いおっさん。 未だかつてこれほど威圧感のないラスボスがいただろうか。 ものすごく強い達人なんですけれど。 個人的に、こういう類の肩透かしは大好きです。
他にも見どころはたくさん。


このキモさもどうか見て欲しい。 絶対に損はしないから。
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2007年03月17日 |
S・映画史に煌めく傑作 |
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修羅雪姫 |

かつて梶芽衣子が主演した作品を釈由美子主演でリメイク。 和製アクション映画ということ自体で半信半疑なのに、 その上主演が釈由美子ですからね。 期待しろというのは無理な話。 が、視聴みると。
おもしろい。
何これ。めちゃくちゃ面白い。 和製アクション映画のくせに生意気だ。 釈由美子も普段のイメージと違って格好良いです。 これは掘り出しもの。
おまけ。 傷を負った釈由美子に栄養価の高い虫を食べさせようとする伊藤英明。 嫌がる釈由美子。

その後おそるおそる口にしてみた彼女。

あれ、意外とこれ美味くねって顔をしてました。
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2007年03月06日 |
B・見ても損はない良作 |
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