フォー・ザ・ボーイズ |

軍隊慰問歌手コンビの半生を描いた映画。
長年にわたる戦地での慰問活動で戦争の悲惨さを目の当たりにし、 そして、大切な人を失った二人。

これまでの功績を讃えられて 老いた二人は全米芸術勲章を授与される。 が、女は大事な人を失って得た名誉に何の意味があると怒る。 男は悲しみを裏に隠しながら栄誉を喜ぶ。
ことあるごとに仲違いをしてきた二人ではあるものの、 結局どちらの気持ちは変わらない。 そう気づき、二人は祝賀会で往年のショーを再演する。

素晴らしかった。 卓越した歌とテンポの良い掛け合い漫才、 そして、何よりも二人の笑顔の裏に隠れた悲しみ。 その切なさと言ったらありません。
ヒロインであるデュクシー役のベット・ミドラーの歌がとにかく巧い。 疑いようのない傑作です。
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2008年07月30日 |
S・映画史に煌めく傑作 |
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時計じかけのオレンジ |

映画通を自称する人たちが口を揃えて傑作だとたたえる映画。 映画通でない私はあいにく未見。 どんなものなのかと気になって見てみました。
犯罪者に暴力への嫌悪を強制的に刷り込んで悪行を抑制しようとする実験。 無理矢理感情を操作された人間が壊れていく過程が生々しい。

欲望と破壊に満ちた前半は非現実的かつ極彩色の映像でまとめられ、 実験後となる後半は、一転して現実的かつ落ち着いた色使い。

まばたきすることも許されずに暴力映像を延々見せられます。 これじゃ目が乾くだろと心配するなかれ。 付き添いの人が定期的に目薬をさしてくれます。 これで安心。

自分が悪いとは言え、 過去に自分が傷つけた人たちに次々に報復されながらも 実験のせいで手も足も出せないまま嬲られていく様を見るのは正直苦しい。
全体的に暴力シーンが満載なので、 そういうのは苦手な人は見ないほうが良いかな。
ちなみに、この映画のタイトルの意味は 外見は正常だけれども中身は時計仕掛けのように完璧に制御されている人の意。 とても正常とは言えない人間のことを指しているのでしょう。 あと、ロンドンの下町言葉の言い回しで 何を考えているのか分からない変人といった意味もあるとか。
とにかく色々と考えさせられる映画ではありました。 個人的には、 面白かったけれど傑作と評価するほどではなかったかな。
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2008年07月29日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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28週後… |

人間が凶暴化して大暴れする、いわゆるゾンビもの。 凶暴化ウイルスが発生して28週後、 騒動が収束に向かったかに思えたところで、またしても地獄の幕開け。 前作 『28日後…』 の続編です。

最近のゾンビ映画に言いたいことがある。

走るな。 むっちゃ恐いから。

ゾンビの襲撃のスピード感といったらない。 何この疾走感。

ヘリのプロペラでゾンビを次々に切断していくシーンも見もの。 血しぶきがすごいが、 ここまでやられるとむしろ爽快だ。

青山テルマ風のゾンビも出るよ。
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2008年07月28日 |
B・見ても損はない良作 |
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アイ、ロボット |

アイザック・アシモフ作 『われはロボット』 の映画化。 1950年発刊の古典をどうアレンジしたかという点も見ものです。

話のオチが若干陳腐な気もしますが、 原作が古いため、そのあたりは大目に見てあげましょう。 アクションの表現については文句ありません。

サミーも最初は不気味でしたが、 終盤はとってもキュート。

公開当時はストーリーで肩透かしを食ったという声もありましたが、 なかなかどうして心に残るもののある名作だと思います。
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2008年07月27日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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グロリア |

マフィアに殺されようとしている子供を見て、 そのマフィアの一員であるシャロン・ストーンが思わず助けちゃう映画。 そして、母性に目覚めちゃう映画。
1980年に公開された同名映画のリメイク作品です。


喜劇ではありません。 ですが、シャロン・ストーンと生意気な子供の会話が軽妙で楽しい。

ネットではあまり良い評価を目にしない作品ですが、 つまらなくなかったけどな。 シャロン・ストーンの熱い演技も良かった。
個人的には、なかなかの佳作だと思います。
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2008年07月26日 |
B・見ても損はない良作 |
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L change the WorLd |

映画 『デスノート』 のLにスポットを当てたスピンオフ作品。 主役よりも人気のあるキャラクターなので、 こういう企画もさもありなん。

殺人ウイルスを使おうとするテロリストたちとの攻防を描いた内容ですが、 緊迫感はありません。 作りが下手というわけではなく、 スピンオフなので映画の核がLの言動や行動だからでしょう。 視聴者もそれを期待しているので、当然と言えば当然。

なので、これは デスノート本編の映画を観て Lというキャラクターに惹かれた人が見る映画。 そういう人なら楽しめるはず。
各役者の演技ですが、 松山ケンイチと高嶋政伸は巧かった。


が、工藤夕貴とナンチャンの演技は学芸会レベルでした。

少々グロいところがあることには注意。 純粋な映画としては、正直ちょっと盛り上がりに欠ける印象はあるかな。
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2008年07月25日 |
B・見ても損はない良作 |
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アース |

地球の様々な顔を切り取った壮大なドキュメンタリー作品。 とにかく観て欲しい。
私たちはこんなに素晴らしい所に住んでいるんだなと、 改めて気づかせてくれる。











温暖化のせいで足場となる氷が溶け、 えさのアザラシを獲れなくなって衰弱した白熊に心が痛む。

白熊の、氷もまばらな冷たい海を延々と独りで泳ぐ姿が切なすぎる。


こういうのを見ると、 もっとこの地球を大切にしなきゃなと本当に思う。
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2008年07月24日 |
S・映画史に煌めく傑作 |
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ライラの冒険 黄金の羅針盤 |

ロード・オブ・ザ・リング以降乱立した、著名ファンタジー作品の映画化もの。 二匹目のドジョウを狙ったのでしょうけれど、 可もなく不可もなくで評価に困る。

つまらなくはないんだが、 指環物語やナルニア国と比較してしまうと全然盛り上がらない。

熊がいっぱい出てくるところくらいしか オススメする場面がありません。

正直、見なくてもいいと思う。
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2008年07月23日 |
C・見なくてもいい凡作 |
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魍魎の匣 |

京極夏彦氏の京極堂シリーズ第2弾の映画化。

あんな長大な作品をどうやって2時間の映像にまとめるのかと興味津々でしたが、 ストーリーを大幅に変更することで、これを実現。 まぁ、こうでもしないと映像化は無理でしょうから仕方ありません。

昭和20年代の日本を再現するため 映画のロケは中国上海で行われたとのこと。 巧いこと昔の日本を表現できていて大成功。
ストーリーの大規模改編が行われたということでどうなのかと不安でしたが、 原作シリーズのファンである私も非常に楽しめました。 作品の猟奇的な風味もぼかすことなく映像化されていて好印象。 その分、少々グロいですが。

関口巽役は前回は永瀬正敏氏が演じていましたが、 彼が腎尿路結石のため降板したため 今作では椎名桔平氏が好演。

個人的には阿部寛氏の榎木津礼二郎にちょっと違和感が。 榎木津ってこういうアダルトな格好良さではなく、 もうちょい若々しい人がやった方が 原作のイメージには合うと思うんだけれど。
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2008年07月22日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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燃えよドラゴン |

ブルース・リーの格闘映画の金字塔。 これを観ずして、アクション映画を語るなかれ。

超有名な台詞である 「Don't Think. Feel!(考えるな。感じろ!)」 も聞き逃すな。

サモ・ハンもちょい役で出ているぞ。

有名になる前のジャッキー・チェンも出ているぞ。

あと、この映画には超絶面白シーンがあります。

後ろの奴が大笑い。

乱闘シーンでリラックスしている奴が。
というわけで、 ブルース・リーの極限まで鍛え抜かれたアクションだけではなく それ以外にも見どころ満載の映画です。
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2008年07月21日 |
S・映画史に煌めく傑作 |
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マッハ !!!!!!!! |

製作国がタイという珍しいアクション映画。 ムエタイを駆使した疾走感のある動きが素晴らしかった。 やるな、タイ。

とにかく普通のアクション映画と動きが根本的に違っているため 観ていて面白い。

ムエタイの格好良さを見せようという製作者の意図が伝わってきます。

数々のムエタイの美技に酔うべし。
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2008年07月20日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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マリン・クラッシュ |

海で爆発でもするのかと思いきや 飛行機が墜落して海に沈むだけという良く分からないタイトルの作品。 特にクラッシュらしいクラッシュはしませんでした。 何で嘘つくんだろう。

でも、観ている間退屈はしなかったので、 出来はそれなりかな。 一番ハラハラしたのはテロリストたちとの戦いではなく 乗客の妊婦が早産で出産するシーンでしたけど。

海中での激しい出産こそがマリン・クラッシュだったのかもしれませんね!
ちなみにこの映画、 主演はクーリオという歌手らしい。

この人。 テロリスト役でお世辞にも主演とは言いがたい扱い。 だって、この人、 中盤で仲間に裏切られて死んじゃうもの。
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2008年07月19日 |
C・見なくてもいい凡作 |
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ディテンション |

麻薬輸送のため高校を占拠したテロリストたちと、 たまたま補修で残っていた問題児と教師がバトルするという どう足掻いてもA級作品にはなり得ないような話。


それなりに面白く見られましたが、 テロリストが情けないこと情けないこと。

元軍人の教師にやり込められるのは仕方がないにしても、 銃火器を持っているくせに一介の高校生たちにまで押されるのは如何なものか。
挙句 「あいつら戦い慣れてやがる……」 と呟く始末。 おまえらが弱すぎるんだ。
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2008年07月18日 |
C・見なくてもいい凡作 |
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リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い |

生ける伝説の人物たちが同盟をつくり、巨悪に立ち向かう冒険小説。 こういう設定、好きよ。 誰もが持っているアドベンチャーに対する憧れを上手に刺激してくれます。

主役たちは私たちが名前を聞いたことのあるような人ですが、 人選が微妙にマニアック。 登場作品のタイトルは知っていても名前までは知らないという人が多い。 もうちょっと有名どころを選んだらいいのにと思う。




皆が知っているのは ジキルとハイド、それにトム・ソーヤくらいでしょう。



でも、やはり、こういったあり得ない人物たちの共演というのは嬉しいものです。
大勢が力を合わせる冒険ものというのは珍しいので、 一度観ておいても損はありませんよ。
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2008年07月17日 |
B・見ても損はない良作 |
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ゴーストライダー |

悪魔の使者ゴーストライダーとなって悪の魂を刈り取るという いわゆるダークヒーローもの。


少年心をくすぐるような魅惑的なネタで期待していたのですが。


これは駄目だ。 悪魔同士の戦いだというのに派手じゃない。 何だかこじんまりとしていて退屈。 もうちょっと現実離れしたバトルを見せてくれていたらなぁ。

ヒーローのキャラクター設定自体は好きだっただけに、残念。 期待していた分、余計に。

新旧のゴーストライダーが共演するという展開もあって興奮。 でも、旧ライダーはあっさりフェードアウト。 肩透かし万歳。
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2008年07月16日 |
D・見るとがっかり駄作 |
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007 ムーンレイカー |

007シリーズ第11弾。 ロジャー・ムーア版ジェームズ・ボンドの作品です。 今回も大笑いすること請け合い。

女と見るとすぐに口説いて寝ようとするボンド。

カヌーが変型した車で市街を疾走。

前作 『007 私を愛したスパイ』 で登場した殺し屋ジョーズも登場。 強力磁石で金属の歯をくっつけて吊り上げられた奴ね。

そんなジョーズも終盤ではボンドの味方に。

挙句の果てには彼女まで出来る始末。 お幸せに。 愛すべき悪役だと思う。

最後の最後はお約束。
こういうのが娯楽映画って言うんでしょうね。 とにかく面白かった。
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2008年07月15日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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ゲド戦記 |

各所で酷評をうけていた、スタジオジブリ宮崎吾朗初監督作品。


確かに面白くはなかった。 でも、それほどつまらなくはなかった。 話はシンプルだし、 作品としての言いたいこと自体は伝わってきたと思う。 説明不足で置いてけぼり感はあるれど。


批評の的になっている不明確な部分というのも 不充分ながらもそこそこ伏線はあったし、 酷評までされるほどではないかな。


これが分かりづらいなら、 同じジブリの 『千と千尋の神隠し』 も相当分かりづらい。 あんな民俗学の集大成みたいな作品を本当に理解している人なんて 民俗学者ぐらいだと思う。 まぁ、あっちはこちらと違って文句なしに面白いけど。




それはそうとして ジブリはいい加減タレントを声優として起用するのをやめてくれ。 アレンとテルーの声が聴けたもんじゃない。
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2008年07月14日 |
C・見なくてもいい凡作 |
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スパイダー・パニック |

産業廃棄物で巨大化した蜘蛛たちが大暴れするという 如何にもB級映画という設定。 実際B級映画なのですけれど、意外や意外、 すごく面白いの。 やばい。すっごい好き、これ。

作り手もB級映画にしようと作っているのが伝わってくるような 面白要素を散りばめた確信犯的な演出。 笑ってしまった。

そして、蜘蛛も動きがコミカル。 時折見せる仕草が何とも可愛らしくもあったり。

対する人間の方も どこか抜けたところがあって憎めないキャラクター多数。 おバカな映画ではありますけれど、 観る人を楽しませようという意識が伝わってくる。 個人的にはものすごくオススメの映画です。
この映画で学んだ雑学。

蜘蛛は、香水のような臭いの強いものを嫌う習性があるらしいよ。
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2008年07月13日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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セルピコ |

ニューヨーク市警察の内部腐敗に敢然と立ち向かう警察官セルピコの 実話を元にした物語です。 名優アル・パチーノの初期の作品。

警察官として街の治安を守りたいセルピコは 同僚たちの堕落した仕事ぶりに憤り、何とかしたいと奮闘します。 仲間たちから敵視され、 命を狙われながらも必死で戦う姿からは目が離せません。

傑作 『アマデウス』 の主役フランク・マーリー・エイブラハムも ほんのちょっとだけ出演してます。
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2008年07月12日 |
B・見ても損はない良作 |
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レリック |

寄生生物によって変質した化け物が大暴れして人を虐殺しまくるという話。 陳腐。実に陳腐。 これぞB級映画というぐらい見事に陳腐な話です。
化け物レリックの正体も意外だろと言わんばかりの演出ですが、 全然意外じゃありません。 レリックのCGもぎこちないしなぁ。
観て時間の無駄だったというほど酷くはないですけれど、 もっと視聴時間を有意義に使えることも事実。
そんな映画の唯一にして最大のみどころ。

レリックというのはこんなやつ。
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2008年07月11日 |
C・見なくてもいい凡作 |
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007 私を愛したスパイ |

ジェームズ・ボンドのスパイアクション映画、007シリーズ第10作。

ジェームス・ボンドを演じる俳優は何人かいますが、 今回はロジャー・ムーアが担当です。 ロジャー・ムーアがボンドを演じるシリーズは、ユーモアに満ちていて面白いよ。
当ブログがオススメするシーン。

胸毛濃すぎ。 もう、胸毛なんだか腹毛なんだかヘソ毛なんだか。

潜水艦になる車。 すごいけど格好良くない。

金属の歯を凶器に使う殺し屋を強力磁石で吊り上げ。

そして、最後の最後でお間抜けでしたが、 それもまた良し。 痛快アクションなので、飽きることなく楽しめると思いますよ。
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2008年07月10日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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ボルケーノ |

火山映画の金字塔。 個人的に超オススメの作品です。

ロサンゼルスのど真ん中で大噴火が起こったという設定なので、 災害に対抗する手段も非常に都市的。
トミー・リー・ジョーンズの身体を張ったアクションも見もの。

灰で真っ黒にもなります。

自然災害を題材にした映画の中でも一、二を争う名作でしょう。
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2008年07月09日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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ゲゲゲの鬼太郎 |

非現実的なネタのアニメの実写化はとかく難しいもので、 観る前からヤバそうな雰囲気を感じていました。 しかしながら。 意外にも、これは結構成功していると言って良い出来だと思う。

ハマり役と言っていい人が多いので、あまり違和感がない。 演技力の成せる技か。


ただ、ウエンツ瑛士の鬼太郎が少々ぶっきら棒なのはイメージと違うような。 もっと誠実な雰囲気じゃなかったっけ。
まぁ、子供だましと言えばそれまでですけれど、 そこらへんを思いきり割り切ってしまえば充分楽しめます。

面白シーン。

髪の毛針を打った後、ハゲる鬼太郎。

EXILEっぽい敵。
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2008年07月08日 |
B・見ても損はない良作 |
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空の境界 第二章 殺人考察(前) |

面白かった。 が、今回は日常と心理の描写が全てなので、 原作未読の人には第一章よりも一層訳の分からん話になっています。

もはや完全にファン向けにつくられた作品でしょうから、 このまま突っ走っていって欲しい。

原作を読んだ人は、 もう一度小説と比較しながら観るのがオススメ。

小説の重厚な表現と映画の映像を互いに絡め合いながら観ると楽しいと思います。
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2008年07月07日 |
B・見ても損はない良作 |
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TAXi2 |

フランスのカーアクションコメディ映画第2弾。

面白い。 面白いけどバカすぎる。

タクシーで空飛んだり。

日本の防衛庁長官が逆バンジーで攫われたり。

日本からの刺客が忍者だったり。

恋人たちが二人の世界に浸っているその後ろで 大量のパトカーが事故ってえらいことになってたり。
本作ではフランスと日本の絡みが中心にストーリーが展開するのですが、 よくある外人の完全に誤ったイメージで日本が描かれているので 何だかバカにされているような気がします。 が、そこはご愛嬌。
このあたりを許せる人、 あるいはその場のノリだけで進むようなバカな笑いが嫌いじゃない人であれば おそらく楽しめると思います。 私は楽しめました。
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2008年07月06日 |
E・ある意味最高バカ作 |
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プラクティカル・マジック |

サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンが魔女姉妹という異色の設定の作品。 ひょんなことから人を殺してしまった二人は 魔法で生き返らせようと目論むものの、 力及ばず悪霊として蘇ってしまってさぁ大変というストーリーです。

これだけ聞くとなかなか面白そうなのですが、 アプローチの仕方がまるでダメ。 劇中で魔法が多用されるわけではないので魔女という設定が殆ど活かされておらず、 ストーリーの演出の仕方も真面目なので笑える部分もない。 真面目にやるなら魔法を多用させて悪霊と絡ませる、 あるいはコメディタッチで描く、というのが良かったと思うんですけれど。

恋愛要素もあるものの、 何だか無理矢理話にくっつけたようなぐらつき加減。 必要性が見当たらない。 ラストも急いで風呂敷を畳んだ感でいっぱい。 とにかく、全体的に陳腐な印象がまとわりついている作品です。
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2008年07月05日 |
D・見るとがっかり駄作 |
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アナコンダ2 |

大きな蛇が人間相手に大暴れする映画第2弾。

つまらなくはなかった。 つまらなくはなかったんだ。

でも、大蛇のCGが微妙に粗くて、げんなり。 たまたまテレビでやっていて暇なら見てもいいけれど、 積極的に見るほどではありません。
ただ、主役の飼っている猿は可愛かった。

アナコンダにびっくり。

このつぶらな瞳は癒される。
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2008年07月04日 |
C・見なくてもいい凡作 |
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恋人はスナイパー |

テレビ放映されたスペシャルドラマ2回に続く、劇場版完結編。 ドラマ版を見ていないので楽しめるかどうか不安でしたが、 完全な杞憂。 確かに先行するドラマ版を見ているに越したことはないでしょうけれど、 本作のモノローグで粗筋は語られるので 劇場版を楽しむのに不都合はありませんでした。

見る前は正直さほど期待していませんでしたが、 見てみると良い意味で裏切られた。 これは高水準のサスペンス。 終盤は本当に画面から目が離せなかった。

いかりや長介氏の映画出演遺作でもあるというのもポイントです。
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2008年07月03日 |
A・必ず見て欲しい名作 |
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アマデウス |

モーツァルトの生涯を 彼のライバルとも呼べるウィーン宮廷作曲家アントニオ・サリエリの視点で描いた作品。
素晴らしい。それ以外の言葉が思いつかないほど。 3時間という長丁場の作品ながら、 途中でダレることなく、見終わった後はただただ感動に身を任せるのみ。

天才モーツァルトに嫉妬する秀才サリエリ。 嫉妬はやがて憎しみへと変わり、 モーツァルトを潰そうという姦計を巡らせていく。 サリエリの姦計のため、 そして、自分の才能に溺れて尊大になってしまったため、 モーツァルトは落ちぶれていく。 その姿をほくそ笑みながらも複雑な思いで見つめるサリエリ。 誰よりもモーツァルトの才能を理解して認めたからこそ、彼を憎んだ。 賛美と嫉妬。 この二つの相反する感情を隠しながら生きるサリエリの姿が見る者の心に響く。

涙を流すような一般的な感動ではない、 魂が震えるような感動。 こういう作品があるから映画から離れられないのです。
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2008年07月02日 |
S・映画史に煌めく傑作 |
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