嫌われ松子の一生


主役である川尻松子が何者かに殺害され、
彼女の遺体が発見されるところから始まるこの映画。



その松子に興味を持った甥が
彼女の一生を追いかけていくというストーリー。



殺害犯人が分からないのでミステリー要素があるのかと思いきや、
そういった方向には話がまるで進まない。

この映画を一言で評するなら、
極限の不幸物語。
何をやっても裏目に出て、
誰かを信じれば結局は裏切られる。
傷つくことしかなかった不幸続きの松子の人生は
とにかく哀れで目を覆いたくなるばかり。



しかしながら、ところどころにコミカルな場面を散りばめ、
色彩も意図的に華やかにされているため、
ともすれば重くなりがちなストーリーに軽快なエッセンスを加えている部分は
非常に巧い手法だと思う。

松子は殺されてしまいましたが、
映画の終わり方は良かったので後味が悪いということはありません。
素直に感動できた。

何と言うか、
本当に不思議な作品です。



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2007年02月02日 | B・見ても損はない良作 | Comments(18)
  この記事に対するコメント
ドラマは観たのですが、映画はまだでした~
ドラマの方も、ことごとく不幸というか
選択ミスしてるな~って感じでどんどん人生が転落していった気がしました。
今度映画も観てみますヽ(´ー`)ノ


2007/02/05 02:44 | まくまく | URL | 編集

> mapさん
1年以上も前の記事にコメントありがとうございます。
映画ネタは時期が関係ないので、
こういう久々のコメントもありますが、やはり嬉しいものです。


2008/03/10 20:36 | でしまる | URL | 編集

うしをも見ました。
すごくおもしろかったです、これ。
土屋アンナのチョイ役がすごく気になりましたwww


2007/02/03 04:20 | うしを | URL | 編集

訪問履歴からやって来ました。
はじめまして。
嫌われ松子の一生見たかったんですよね…結局みませんでしたが ぇ
でもでしまるさんの記事みてやっぱ見たいなぁと笑
ランクリしときましたb


2007/02/03 17:34 | ピルコ | URL | 編集

はじめまして^^履歴よりきました。ご訪問ありがとうございます。
私もこの映画見たい見たいと思いつつ、今日まできちゃった(汗
キャストも確か豪華だったような?早くみなくっちゃ・・v-22


2007/02/03 21:09 | みどぽん | URL | 編集

あ…。
ω`)場違いでした


2007/02/03 18:36 | ルヒネ | URL | 編集

訪問ありがとうございます


2007/02/03 20:20 | 例のあの人 | URL | 編集

> うしをさん
すみません。
うしをさんに言われて初めて土屋アンナが出ていたことを知りました。
というか、土屋アンナの顔を初めて知りました……。


2007/02/03 23:56 | でしまる | URL | 編集

> ピルコさん
いらっしゃいませ。
私の記事で見たいと思っていただけたとは、紹介した甲斐がありました。
見たら是非感想を聞かせてください。


2007/02/04 00:02 | でしまる | URL | 編集

> ルヒネさん
そんなことおっしゃらずに。
いつでもウエルカムでございます。


2007/02/04 00:02 | でしまる | URL | 編集

> 例のあの人さん
こちらこそ、ありがとうございます。


2007/02/04 00:03 | でしまる | URL | 編集

> みどぽんさん
初めまして&いらっしゃいませ。
確かにキャストはかなり豪華でしたね。
映画に出そうもない歌手の方々も多く登場していました。


2007/02/04 00:04 | でしまる | URL | 編集

> まくまくさん
もし映画版を見たら、
テレビ版とどちらが良かったか教えてください。
映画の方が時間が短い分、転落っぷりが激しいような気がしますけれども。


2007/02/05 20:58 | でしまる | URL | 編集

私も映画が好きで割りと観るほうだと思ってますが、あなたの取り上げている映画にはびっくり。知らない映画の連続。三分の二はタイトルも知らない。しかし、これだけマニアックな作品を並べましたね。「嫌われ松子の一生」でやっと自分の観た映画が出てきました(笑)あ、「カンフーハッスル」も観たかも。
写真もいいが、あなたの文章もシュールで面白いです。
私の「真面目に笑えるリサイクルショップの謎」を覗いていただきありがとうございました。「エッセイみたいなもの」を淡々と書いている文章系ですが、映画の記事もそのうちに出てくるでしょう。でも、あたなほどうまく表現できないなあ、きっと。


2008/03/10 09:08 | map | URL | 編集

こんばんは。

この映画は何度見ても、泣いてしまいます。
松子は先生の頃と最後の松子では全く別人の様に変貌して
いましたね。
でも、夜遊びする子供達にウチに帰りなさいと注意をする松子
を見ると、変わったのはみてくれだけで、松子はずーっと松子だった
んだなあと気付くと泣けるし、亡くなってやっとお家へ帰る松子を見て
また泣けるし、もう後半は泣きっぱなしです。
それに、あの映像とリズミカルな展開は快感です。

2008/10/26 23:28 | 空夢 | URL | 編集

> 空夢さん

切ない映画ですよね。
この映画で印象に残っているのは色使いですかね。
極彩色で綺麗。

2008/11/01 22:27 | でしまる | URL | 編集

「嫌われ松子…」本は一気に読みました。
一歩間違えれば、コレがわたしの人生かも…?と思うと、とても怖かったのです…。
だから、極彩色の笑える「松子」を、観る気にはなりません…。
人間って、何処で進むべき道を選び間違えてしまうのか…?
けれども、果たして、安穏が正しい道なのか?
とても、心に残っている本の一つです。
でも、やっぱ、極彩色は…ちょっと遠慮しておきます…。
観ない選択肢もあるよね?

2008/11/03 21:15 | 紫標野 | URL | 編集

> 紫標野さん

ちと目に鮮やかすぎるという印象はありました。
それにしても、
この話はとても残酷で生々しい。

2008/11/04 22:43 | でしまる | URL | 編集

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